縦糸にムラ糸を使用したホワイトカツラギを表地に使用。わずかに強撚させることにより綾目が立ち、ヴィンテージのラフな雰囲気を表現している。シルエットは袖回りに程良くゆとりをもたせることで、肩回りの可動がしやすくなり、最大の拘りは製品のヴィンテージ加工。ホワイトデニムが経年変化によって変色し、生地が弱り、汚れが付着したところを忠実に再現。ホワイトは古着でコンディションが良いものが見つかり難い。かと言って新品で艶のあるホワイトは格好悪い。そんな理想を追求して作ったジャケットです。

襟のボタンを空けて襟を寝かして着た時のバランスをメインとしている為、あえて前下がりを強くしているのが特徴。表地は経糸にシェットランドウール、緯糸にはシルクネップとフレンチリネンを1 本ずつ交互に打ち変えて織ったヘリンボーンパターンのツイード。TOP 染色したシェットランドウールの表情に、シルクの上質な風合い、リネンの光沢感が混ざり合う雰囲気豊かなツイード。長時間洗いによって生地の繊維を絡ませることで、表面は毛吹き、膨らみが出ている。

短めのボディーレングスは着やすい長さに調整し、シルエットはややゆとりを持たせた。肩傾斜も原型より強めて袖はシンプルな筒袖だが、僅かカーブをつけて立体的な作りにアレンジした。表地は13ozクラスに使用される太番手の緯糸を高密度に配し、経糸には30sの未熟な紡績技術が故のネップ感を、落ち綿を使用し高密度に打ち込む事で表現したオリジナル生地。手作業による擦り加工で、濃色のミントコンディションの経年変化を再現した。※オリジナルタックボタンは鉄素材の為、経年変化し黒ずみやサビが発生する可能性があります。