山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『et Satie-green』銅版画 手彩色

1990年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数80マリンブルーが鮮やかな、島田璃里さんの『サティ弾きの安息日』(沖積舎)のための装画。「エリック・サティの作品に、『犬のためのぶよぶよとした本当の前奏曲』という変な題名の曲があって、そこからイメージを膨らませました」。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『Joyce and Dog』銅版画 手彩色

1996年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数80英文学者・柳瀬尚紀さんの編訳本『ユリシーズのダブリン』(河出書房新社)の装画。「ジェイムズ・ジョイスを抱えるのは、彼の孫にスキャパレリが贈ったという犬」。名はスキャップ。贈った方もまさか自分の名前で呼ばれるとはビックリ?●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『Lucas-atelier』銅版画 手彩色

2006年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数80多重露光写真のように描かれたこの作品は、さまざまな犬たちとの思い出を綴った『犬は神様』(講談社)に収録。ルーカスはこのアトリエのある高輪で最後の1 ヵ月を過ごした。「赤いソファや木のテーブル、緑の椅子は今も現役です」。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『Lucas-sea』銅版画 手彩色

2006年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数60『犬は神様』(講談社)に収録、カバーにも使われた作品。鎌倉の材木座海岸の砂浜で、のびのびと走り回るルーカスの姿が清々しい。「決して水には入らなかったけれど、海が好きでした。ひとりで散歩に行くこともありました」。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『Merry Christmas』銅版画 手彩色

1996年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数80雑誌『Literary Switch』の掲載作品。細やかな英字で綴られるのは、『きよしこの夜』。「歌や音楽を作品に取り入れた始めたころですね。聖夜の優しい雰囲気に合わせて、柔らかく。ルーカスも羊の毛皮をかぶって安心して寝ています」。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『MONDAY-green』銅版画 手彩色

1991年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数80『完訳 赤毛のアンシリーズ』(講談社)の『アンの娘リラ』の挿絵。「従軍のため故郷を離れたリラの長兄ジェムの帰りを駅で待つ、愛犬マンデーの姿です」。列車が定刻にやってくるほど、待ち人の来ない寂しさがつのる。駅ならではのドラマ。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『TUGUMI 9 Rain』銅版画 手彩色

1988年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数60吉本ばななさんの『TUGUMI』が雑誌『マリ・クレール』に連載された当時の挿絵。毎回、縦長、横長の2点が描き下ろされていた。「ちょうどルーカスが来たころ。思い返せば、この頃から犬を描くことが多くなりましたね」。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。

山本容子作(ヤマモトヨウコ サク)/『プレヴェール詩集』銅版画 手彩色

1990年作 ソフトグランド・エッチング、グワッシュ 限定部数80小笠原豊樹さん訳の『プレヴェール詩集』(マガジンハウス)のカバー画。表裏の表紙にまたがる横長の構図が斬新。「プレヴェールに凝った時期があったから、右下の犬はルーカスであり私のよう。彼の愛犬は大きなテリアだったんです」。●山本容子さんプロフィール銅版画家。'52年、埼玉県生まれ。'78年、京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で洒脱な線描と色彩で、独自の版画の世界を確立。近年は、治癒効果を高める病院設置の作品(アート・イン・ホスピタル)にも精力的に取り組んでいる。